スポンサーリンク

【アヤヤトゥーヤー】はなぜ「I get a true love」から生まれたのか

スポンサーリンク
ヴォーカリスト分析
スポンサーリンク

「アヤヤトゥーヤー」という言葉が、SNSで人気を集めている。きっかけは、TOKIOが「AMBITIOUS JAPAN!」をテレビパフォーマンスした際のこと。ギター&コーラスを担当するリーダーの城島茂が、「I get a true love」(アイ・ゲット・ア・トゥルー・ラブ)という英語のコーラスを、“アヤヤトゥーヤー”といった具合に発声したのが、ネットユーザーによって発見・拡散されたことだった。

ではなぜ城島のコーラスは、“アヤヤトゥーヤー”と聞こえるのだろうか?筆者が発声学的な観点から解説する。

スポンサーリンク

高音のコーラスであるため、マイルドなテイストでキーを確保しなければならない

まず要因の一つ目が、このコーラスのメロディラインが高音だということだ。

「I get a true love」というフレーズは、いわゆる高いラ(=hiA)を最高音に、「ラソファラーソファ」といった具合になっている。一般的な男性にとってこれは、高い音域。そのためこのメロディを歌う際には、声帯をより使う必要のある「子音」(getの「g」「t」など)の発声が曖昧になってしまいがちになる。

さらに、このフレーズが主旋律ではなくコーラスであることもそれに拍車をかける。コーラスを行う際には、主旋律を包むように、”角を丸く”発声するのがセオリーなのだ。「get」の「g」や「t」は尖らないように歌った方が、コーラスらしくなる。

テレビだと単音になるのも影響か

また、テレビパフォーマンスの時にはCD音源と異なり、コーラスが城島だけの単音がフィーチャーされるのも、大きな要因だと考えられる。

「AMBITIOUS JAPAN!」のCD音源では、「I get a true love」の部分は少なくとも下の三度・五度とともに、いわゆる”三声”で行っていることが確認できる。もし仮にテレビ番組で、城島が上のフレーズを“アヤヤトゥーヤー”的に歌ったとしても、下の低音の二人がしっかりと発音すれば、全体では“アヤヤトゥーヤー”と聞こえないはずだ。

これらの理由によって、「I get a true love」(アイ・ゲット・ア・トゥルー・ラブ)というコーラスが、“アヤヤトゥーヤー”と聞こえるものと考えられる。

コメント