筆者は自分の部屋に防音環境がないため、カラオケボックスで歌のスマホアプリを使った配信を行っています。そこで今回は、「ColorSing」や「Pococha」などのスマホアプリを使ってカラオケボックスで歌配信をするために必要な機材を紹介したいと思います。
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目次
1. 機材一覧(必須)
役割 | おすすめ機材 | ポイント |
---|---|---|
オーディオインターフェース/ミキサー | YAMAHA AG03MK2 | ・スマホ配信と相性抜群のUSB-C接続 ・リバーブ&コンプ内蔵でボーカルを即仕上げ ・筆者が実際に各アプリで試したところ、相性◎ |
スマホからAG03へのUSB-Cケーブルとスマホ充電アダプターへ分岐 | デュアル(二又)アダプター | ・音声と電源を同時に扱う“二又”タイプ ・iPhone勢の一部はスマホ側がLightningのデュアルアダプターを。 |
給電用アダプター | スマホ充電用アダプター | ・カラオケボックス内にコンセントがない場合には「モバイルバッテリー」を使うことも |
接続ケーブル | USB-Cケーブル | ・デュアルアダプター→AG03 |
マイク | ダイナミック or コンデンサーマイク | ・マイクスタンドを持ち運ぶのが大変なため、ダイナミックマイクの方がおすすめかもしれない |
ヘッドホン | SONY MDR-CD900ST | ・配信音の返し(モニター音)を聴くため。 |
余力があれば
あると便利 | 理由 |
---|---|
モバイルバッテリー | カラオケボックスにコンセントがない場合に備えて。 |
マイクスタンド | 手持ち疲れ解消。 |
配信用ライト(リングライト等) | 顔出し時の肌ツヤ&目キャッチアップ※但し、持ち運ぶのが大変。またカラオケボックスによってはライト環境が暗くなりがちな部屋がある。 |
2. 10分でできるセットアップ手順(YAMAHA AG03MK2の場合)
- スマホとデュアルアダプターを接続。
- AG03とデュアルアダプターをUSB-Cケーブルで接続(この時点でAG03へスマホから給電開始される)。
- デュアルアダプターとスマホの充電用アダプター(もしくはモバイルバッテリー)を接続。
- AG03 にマイクを接続。コンデンサーの場合は [+48 V] スイッチを ON。
- AG03 のスイッチを入れてつまみやスイッチを所定の位置に調整する。
- スマホ側で配信テスト。入力レベルが小さい場合は AG03 のGAINやボリュームを上げたりアプリ側のボリュームを調節する。
- 店のミキサー(カラオケ本体)の音量は0に(原盤権侵害や雑音を防ぐ)。モニターはイヤホン出し推奨。
3. よくあるトラブルと対処法 Q&A
症状 | 原因 & 対処 |
---|---|
音が割れる | 入力ゲイン過多 → AG03のGAINやボリュームなどを下げる |
ノイズが乗る | マイクやヘッドホンを差しなおす。改善しないようなら修理や買い替えを検討。 |
エコーが変 | AG03のリバーブとアプリ機能のリバーブが同時に効いている可能性大。アプリのリバーブを切る(筆者はAG03のリバーブの方が好みのことが多い)。 |
配信アプリが音を拾わない | iOSの「マイク許可」OFF → 設定 > プライバシー > マイクでON |
4. 権利侵害・禁止行為などの注意点
- カラオケボックスの機械(DAMシリーズやJOYSOUNDなど)で配信されている音源を使って配信すると、原盤権(著作隣接権侵害)の侵害となります。絶対にやめましょう。
- カラオケ機器の音源を使わなければ上記リスクはありませんが、一部のカラオケ店では「撮影・配信禁止」や「私的利用のみ(商用利用不可)」を規約で掲げている店があるかもしれません。事前に店舗側に「配信に使っていいですか?」と許可を取ると、なお安全です。
5. まとめ
- デュアルアダプターで「音声入出力+充電」を同時確保し、配信の持続力を底上げ。
- AG03MK2 は“ポータブルミキサー+エフェクター”の万能機。「ColorSing」や「Pococha」での使用感も良い(筆者実験済み)。
- ダイナミックマイクやコンデンサーマイクの導入で他のライバーと音質で差を付ける。
- カラオケボックスで各権利を侵害しないか事前に確認してから、配信を行う。
これで “カラオケボックス配信” でもリスナーにクリアな歌声を届けられます。ぜひ実践してみてください!
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